(一社)志摩青年会議所

理事長所信
President belief
2024年度スローガン
~本気で切り拓く志摩の未来~
同心協力
理事長所信
はじめに
「志摩は一つ」この熱き情熱のもと、志摩をおもい、仲間とともに尽力されてきた先輩諸兄は、1989年にまちの次代の担い手として志摩の推進力とならんことを誓い志摩青年会議所は誕生しました。先輩諸兄の熱きおもいを伝統として受け継ぎつつも、一時期は解散も危ぶまれるところまで会員は減少し、運動の灯は消えかけていた時期もありましたが、当時の先輩諸兄が少数ながらも奮起し運動を見事に盛り返してきた2015年に私は青年会議所の門をたたきました。そして、昨年は創立35周年の節目を迎え、新たなるビジョンの基、40周年へと向けての1年目となる我々の運動が歩みはじめました。さらなる次代へとこのバトンを紡いでいくためにも受け継がれてきたおもいと伝統を胸に奉仕・修練・友情の三信条を基にしたJAYCEEたらんと、ひとの笑顔のために挑戦を繰り返し続けていくのが我々の使命であります。今日に至るまで紡がれてきたひとづくり、まちづくり運動を継続し、これらを更に進化させようという気概と自覚をもち、正会員全員が青年会議所運動に向き合い本気で取り組むことが重要です。そして、地域での役割を理解し、志摩の明るい未来を真剣に思い描き、利他の心で仲間とともに助け合いの実践を行っていく中で、他者の笑顔を自身の原動力とし、ひとの意識変革へと繋げる循環を地域へと波及させていくことで、地域の方々とのさらなる共助の関係を次代に向けて紡いでいかなければなりません。この利他の心の実践を、我々の本気の姿を通して地域に向け発信していくことが、持続可能な志摩を創造していけると確信致します。

第37代 理事長 松尾 誠祐

会員開発
青少年育成
私は入会し与えられた職務をこなしているだけの会員でありました。そんな意識を変えてもらったのは本気で青年会議所と向き合い、議論を交わす先輩諸兄の姿でありました。しかしながら、現在の正会員においては、自身の甘さと優しさをはき違えている節が伺えます、相手をおもい本気でぶつかり合える会員が何人いるでしょうか。本気でぶつかりあうからこそ、それが摩擦を生み、摩擦が思考を生み出します、ひとはひとでしか磨かれないとは言いますが青年会議所はまさしくそれを体現した組織であると考えます。ひとの意識を変えるべく運動を展開する我々が、共に活動する仲間に遠慮していては元も子もありません。我々の活動はやらされているのではなく、自身が責任感をもって本気で向き合い活動すれば更なる資質向上へと繋がります。正会員は現状に満足することなく互いに、思いやりをもった𠮟咤激励出来る関係性を構築することが重要です。また、我々の運動の本質は対内対外問わずひとを巻き込むことにあります。そのためには指導力が不可欠であります。指導力とはひとの前に立ち強い意志と覚悟をもって挑戦し続ける背中を見せられることであると考えます。何も手本となろうとせず、肩をいからして指図するだけのリーダーでは誰もついてはきません、青年会議所運動を通じて強い意志を醸成することで強制するのではなく、常に先頭となって何事にも強い意志をもって挑戦する背中を見せ続けるリーダーとなることで、ひとを巻き込み、そのなかで人々の意識を変革するきっかけをつくる指導者と成っていかなければなりません。正会員一人ひとりが指導者と成ることでこの成長の循環を志摩青年会議所に起こしていくことが運動の進化に繋がると確信致します。
社会開発
志摩の地は古来より御食国の一つであり、それを支える漁業やリアス式海岸の景観を活かした観光業に栄えた地域ではありますが、少子高齢化に加えての若者の市外への流出などからなる人口減少をはじめとする多くの問題を抱えています。これらの問題を自身に関係ない他人事と放置しておくのではなく、自分たちが住み暮らすまちの危機として自分事と捉え、自身の生活の基盤においての問題だと気づいてくことが重要であります。我々の主権者意識をさらに高めていくことで正会員のさらなる成長へ繋げていきます。また、我々の活動地域の志摩のみならず、伊勢、鳥羽を含めて一つの枠組みと捉え近隣地域との関わりをもつことで広域的な視野を育み活動に取り組んでいくことが大切です。しかし、我々だけで明るいまちの未来を目指してもいけません、志摩に住まう地域の方々がまちのことを少しでも考え、全ての人々がまちをおもい、第一歩を踏み出さなければまちの問題は解決されません。人々の自身の内にある郷土愛への気づきの機会の創出こそが我々の使命であります。そして、我々が主導となり単体ではできないことも、地域の方々と協力し、共にまちの問題解決に向けたまちづくり運動のはじめの一歩としていく必要があります。この行動力と積み重ねこそが、私たちに求められていることであり、我々とともに志を同じくした方々を一人でも多く増やしていくことが持続可能な志摩へと繋がると確信致します。
新人研修・会員拡大
現在の正会員の過半数は入会5年未満で構成されています。いち早くJAYCEEとしての心構えを学び、実践を通じて習慣化を図ることが急務であります。基礎知識を学び、意識的に委員会や例会に臨むことでより良い学び、気づきの機会とし組織としての底上げに繋げていかなければなりません。また、正会員一丸となって、より多くの価値観を組織に取り入れる会員拡大も必須であります。より多くの価値観に触れるための同じ責任世代との交流の場を積極的に開催し、そのなかで我々の活動に賛同して頂ける同志を一人でも多く増やす会員拡大を行います。同じ志をもつ会員が増えることで異なる価値観の共有からなる成長を呼び込む組織になると確信致します。
この志摩の地に生まれ私は39年間一度も市外に出たいと考えたことなく現在に至ります。しかしながらこれが郷土愛からきているものだと確信できたのは青年会議所に入会してからでありました。今、自身の子供の頃を振り返ってみると何気なく遊びまわった街並みや海や山それら一つひとつの経験が自身のこのまちへの愛着のはじまりであったと感じます。現在においては物質的な進化に伴う遊び方の変化や様々な規制や制限から青少年の人とひとが接する機会が減少し、友達同士でまちを駆け回り遊んでいる姿を見る機会も減りました。人とひとの繋がりはもちろんのこと郷土の魅力に触れる機会が希薄化されるとひとやまちへの関心や興味が薄れてしまいます。だからこそ、志摩の未来を担っていくかけがえのない子供たちに、ひとやまちに興味をもってもらえる機会を創出していくことが我々の使命であり、おもいやりの心をもった行動がとれる青少年を育成していかなければなりません。そして、他者の笑顔が自分の喜びと感じられる利他精神を育成していくきっかけが、利他精神の実践へと繋がり、おもいやりの連鎖を継続的に行い、郷土を愛する青少年育成へと繋げることで、青少年がどこにいてもこの地におもいを留めることのできる大人として夢や希望に満ち溢れた魅力あるまちの創造へと繋がると確信致します。